Story
始まりは――10,228日前人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがロンドンで流出
感染から28日後、28週後、そして28年後――
未曾有のパンデミックにより、文明は崩壊。感染を逃れた<人間たち>はウイルスが蔓延した本土から逃れ、孤島に身を潜めている。本土と島をつなぐ一本の土手道は干潮時しか現れない。島民たちは 対岸にいる感染者たちから身を守るため、厳しいルールを設けている。見張り台を建て、武器を作り、一定の年齢に達したら本土を視察する<任務>を担う。
ジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、息子のスパイク(アルフィー・ウィリアムズ)と、原因不明の難病に苦しむ妻のアイラ(ジョディ・カマー)と暮らしている。12歳のスパイクはパンデミックを知らない。一度も島から出たことがないスパイクが、遂に初の<任務>に就く日を迎える。
ジェイミーと共に土手道を通り、足を踏み入れた本土――大自然が広がる壮大な大地、緑豊かな美しい森の中でスパイクが目にしたものは、もはや人間とは思えない姿に変わり果てた、恐ろしい<感染者>たち。恐怖と闘いながら、次々と襲ってくる彼らと対峙、対決し、息の根を止める――。命の危険にさらされながらも、なんとか島に戻った2人。
初の任務を終えたスパイクを称える会が開かれる中で、スパイクは 本土には、<感染者>と共生して暮らす人間がいることを知る。 かつては医者だったが、今は正気を失ってしまったケルソン(レイフ・ファインズ)という男。彼なら難病の母親を救えるかもしれない。 唯一の希望を胸に スパイクは母のアイラを連れて 再び本土へと向かう――。
そこには <更なる驚異>と <残酷な運命>が待ち受けていた――。